外国人住民とのコミュニケーションの場を育む

NEWS! 【ヘルスコミュニケーションウィーク 2024 in Yokohama 協賛記念 特別企画】

英語シャドーイング教材「母子保健~プレママ・プレパパ支援編」を個人向けに販売します!

本教材の紹介・販売は、通常、法人のお客様(10名以上)を対象としていますが、個人で使ってみたいとの声をいただいております。そこで希望者が3名以上集まるようでしたら、特別企画として、オンライン決済または銀行振込で本教材をご購入できるようにいたします(税込 3300円、利用可能期間4カ月、科研費利用不可)。以下の欄に連絡先を記入し、末尾にある送信ボタンをしてください。募集締切は 8月10日です。

なお、8月下旬に、シャドーイング教材の使い方説明会+母子保健関係のミニレクチャー(Zoomで1時間程度)を企画しています。振込を確認しましたら、教材用IDアカウントと使用説明書を連絡先にお送りしますが、説明書だけでわかりづらい方には、リアルタイムで操作方法をご説明します。

教材を購入するかわからないけれど、とりあえず話だけ聞いてみたいという方もお申込みください。

【こんな方におススメ】

・外国人母子の支援に携わっている

母子健康手帳の説明、両親教室、出産のための入院時などによく使われる英単語やフレーズを学びたい方

・中学卒業(英検3級) 程度の英語力のある方

・妊婦健診などに同行する医療通訳者



【申込フォームはこちら↓】

https://forms.gle/eyVAEeYTvfPqKfby5



・シャドーイング演習時は、ノート型のパソコンとイヤホンを使います

・1ユニットあたりの学習時間は15~20分

利用期間中は、シャドーイング課題終了後も復習モードで繰り返し練習できます

・シャドーイング演習時の録音方法や本教材以外のシャドーイング教材のラインアップについては、弊社の医学英語オンラインシャドーイング教材・紹介サイトをご参照ください。


ことのはラーニングの取り組み(外国人支援関係)

多言語環境にいる子どもの言語発達支援医療英語・「やさしい日本語」の指導・教材開発、母子保健関連の専門職を対象とした講演

<教材開発> 母子保健に特化した英語教育、オンライン・シャドーイング教材の開発 母子保健~プレママ・プレパパ支援編

<企業様・自治体様への支援> 日本の企業に雇用された外国人材が家族を日本に呼び寄せた際、妊娠・出産・育児場面での様々な困難例を専門職として支援した経験から、ご本人ならびに企業の担当者様への助言、自治体の母子保健担当者等を対象とした講演など

(実施例)自治体保健師を対象とした講演、大学の授業担当(千葉大学看護学部・非常勤講師〈看護専門英語〉)など多数

日本に滞在する外国人は総人口の約2%を占めます。地域の保健所や病院でも、在留外国人や外国にルーツをもつ人に対応する場面は増えています。外国人とは英語で話さなければならないと考えてしまいがちですが、日本語を話せる人は、英語を話せる人より多いという調査結果もあります。

とはいえ、外国人の日本語習得レベルには個人差が大きいです。フィリピンやインド出身者は英語が通じますが、それ以外のアジア諸国の出身者の場合、英語より日本語のほうが通じます。ただし、中国や韓国以外の人は、日本語を話せても漢字が読めないことが多いことに注意する必要があります。漢字にルビをふることは有用ですが、それだけでは日本語の語彙の少ない人には情報が伝わりません。情報提供者側は、やさしい日本語での情報伝達、すなわち話し言葉や配布物の難易度に配慮する必要があります。

また、「やさしい日本語」での情報に「やさしい英語」の情報を加えることで、相手により確実に伝わることもあります。日本人が学校教育で英語を学ぶのと同様に、出身国において英語を第二言語として学んだ外国人は少なくありません。私たち日本人が海外旅行をするときに、現地の言葉がわからなければ英語を頼りにしますが、日本語からの情報収集が十分にできない外国人は、英語からの情報で補いたいと考えるでしょう。

高度外国人材が日本に定住し、家族を呼び寄せる場合にも様々な課題があります。外国人には、日本の医療制度や手続きが理解しづらい場合があります。近年、多言語での情報提供は増えているものの、通訳の必要性や異なる医療慣習に関する説明や手続きが必要になることもあります 。これは、産業保健と地域保健の狭間にある問題とも言えます。大企業は従業員の健康管理に積極的ですが、従業員の家族への対応については、日本人でも後手になりがちです。外国人の帯同家族の場合、情報入手ルートがさらに限られ、一方で地域保健からは十分なサポートが得られないことが多いです。日本での妊娠、出産、子育ての中で、言語の問題や文化的慣習について相談する相手がなく孤立し、結果的に家族全員で帰国、あるいは他国に移住してしまうケースもあります。

弊社代表の西村は、産業保健師として日本の大手電機メーカーに勤務した経験や、東京大学にてバイリンガル環境における子どもの言語発達について研究した経験があり、現在は、オンライン語学教材開発の傍ら、自治体の保健センターで乳幼児健診業務や母子手帳交付業務にも携わっています。周囲には、小児科医など医療者、言語関係の研究者、多文化共生のNPO主宰者、行政書士などの専門職がいて、ネットワーク体制も充実しています。自治体では通訳業務も行っていますので、高度外国人材を雇用する企業の担当者様と課題を共有し、外国人や帯同家族の方と直接コミュニケーションをとりつつ、問題解決の方向性を一緒に考えることもできます。お気軽にご相談ください。

株式会社ことのはラーニングは「やさしい日本語普及連絡会」の法人会員です  https://www.yasanichi.com/

本件に関連した講演活動

2023年8月2日 日本メディカルライター協会 第23回JMCAシンポジウム「やさしい日本語・英語・多言語 ~AI翻訳・ChatGPT時代のヘルスコミュニケーションを考える~」 を企画、登壇者の1人として発表

・2023年3月6日 翻訳カフェ シーズン4「医療現場・公共サービス提供場面における機械翻訳および医療通訳の利用について

・2023年2月16日 2022年度 在住外国人の保健・医療を考える会 第5回テーマ『言葉の対応、最前線!』

 登壇者の1人として発表「やさしい日本語・英語・多言語 ~自治体の子育て支援部門における外国人対応」

・2022年10~11月 第31回JTF翻訳祭(オンライン開催)「やさしい日本語・やさしい英語 ~皆が暮らしやすい社会に~ (2列目左の写真をクリックすると講演概要が閲覧できます)


関連サイト

「在住外国人の親子のことば支援」  https://premium-english.biz/researchforchildlanguageacquisition/  

「外国人(がいこくじん)のこどもとママのための日本語(にほんご)」 https://preschool-kotoba.online/