ことのはラーニングの取り組み(在住外国人支援関係)
多言語環境にいる子どもの言語発達支援、医療英語・「やさしい日本語」の指導・教材開発、母子保健関連の専門職を対象とした講演
<研修・講演> 外国人労働者の帯同家族の妊娠・出産・育児における困難例を専門職として支援した経験から、ご本人ならびに企業の担当者様への助言、自治体の母子保健担当者等を対象とした講演など
(実施例)大学の授業担当(千葉大学看護学部・横浜薬科大学)自治体保健師を対象とした講演など多数
<教材開発> 母子保健に特化した英語教育、オンライン・シャドーイング教材の開発 「母子保健~プレママ・プレパパ支援編」(下記参照)
株式会社ことのはラーニングは「やさしい日本語普及連絡会」の法人会員です
トヨタ財団特定課題「外国人材の受け入れと日本社会」助成対象プロジェクトの一環として運営されている「多文化ケア.jp」を紹介します。
本プロジェクトは、外国人とその家族が日本で直面する医療・生活上の課題に着目し、調査・実践・情報発信・教材開発を一体的に進める取り組みです。2025年5月から3年間の予定で、弊社代表 西村多寿子をリーダーとして、保健師、助産師、医師、薬剤師、社会福祉士、日本語教師、医療通訳、生物医学系研究者、エンジニアなど、15名の多職種専門家により構成されています。
近年、外国につながる家庭の増加に伴い、制度があっても支援につながらない「支援の空白」が現場で課題となっています。本プロジェクトでは、調査や記事発信を通じてこうした課題を可視化するとともに、多職種連携による実践知の蓄積、研修・教材開発を通じた行動変容の促進、さらには政策提言へとつなげることを目指しています。
当社が取り組む医療英語教育、やさしい日本語、多文化対応研修とも関連が深く、現場に基づく実践的な知見を得ることができます。
「多文化ケア」で検索すると上位に表示されますので、ご参照ください。
母子保健に特化したオンライン・シャドーイング教材
「母子保健 ~プレママ・プレパパ支援編」
【こんな方におススメ】
・外国人母子の支援に携わっている方
・母子健康手帳の説明、両親教室、出産のための入院時などによく使われる英単語やフレーズを学びたい方
・中学卒業(英検3級) 程度の英語力のある方
・妊婦健診などに同行する医療通訳者
紹介動画(約10分)
・シャドーイング演習時は、ノート型のパソコンとイヤホンを使います
・1ユニットあたりの学習時間は15~20分
・利用期間中は、シャドーイング課題終了後も復習モードで繰り返し練習できます
・シャドーイング演習時の録音方法や本教材以外のシャドーイング教材のラインアップについては、弊社の医学英語オンラインシャドーイング教材・紹介サイトをご参照ください。
日本に滞在する外国人は総人口の約2%を占めます。地域の保健所や病院でも、在留外国人や外国にルーツをもつ人に対応する場面は増えています。外国人とは英語で話さなければならないと考えてしまいがちですが、日本語を話せる人は、英語を話せる人より多いという調査結果もあります。
とはいえ、外国人の日本語習得レベルには個人差が大きいです。フィリピンやインド出身者は英語が通じますが、それ以外のアジア諸国の出身者の場合、英語より日本語のほうが通じます。ただし、中国や韓国以外の人は、日本語を話せても漢字が読めないことが多いことに注意する必要があります。漢字にルビをふることは有用ですが、それだけでは日本語の語彙の少ない人には情報が伝わりません。情報提供者側は、やさしい日本語での情報伝達、すなわち話し言葉や配布物の難易度に配慮する必要があります。
また、「やさしい日本語」での情報に「やさしい英語」の情報を加えることで、相手により確実に伝わることもあります。日本人が学校教育で英語を学ぶのと同様に、出身国において英語を第二言語として学んだ外国人は少なくありません。私たち日本人が海外旅行をするときに、現地の言葉がわからなければ英語を頼りにしますが、日本語からの情報収集が十分にできない外国人は、英語からの情報で補いたいと考えるでしょう。
高度外国人材が日本に定住し、家族を呼び寄せる場合にも様々な課題があります。外国人には、日本の医療制度や手続きが理解しづらい場合があります。近年、多言語での情報提供は増えているものの、異なる医療慣習に関する説明や手続きが必要になることもあります 。これは、産業保健と地域保健の狭間にある問題とも言えます。大企業は従業員の健康管理に積極的ですが、従業員の家族への対応については、日本人でも後手になりがちです。外国人の帯同家族の場合、情報入手ルートがさらに限られ、一方で自治体からの支援が十分でないこともあります。日本での妊娠、出産、子育ての中で、言語の問題や文化的慣習について相談する相手がなく孤立し、結果的に家族全員で帰国、あるいは他国に移住してしまうケースもあります。
弊社代表の西村は、産業保健師として日本の大手電機メーカーに勤務した経験や、東京大学にてバイリンガル環境における子どもの言語発達について研究した経験があり、現在は、オンライン語学教材開発の傍ら、自治体の保健センターで乳幼児健診業務や母子手帳交付業務にも携わっています。周囲には、小児科医など医療者、言語関係の研究者、多文化共生のNPO主宰者、行政書士などの専門職がいて、ネットワーク体制も充実しています。自治体では通訳業務も行っていますので、高度外国人材を雇用する企業の担当者様と課題を共有し、外国人や帯同家族の方と直接コミュニケーションをとりつつ、問題解決の方向性を一緒に考えることもできます。お気軽にご相談ください。